どうもおしょうです!
さて先日はお寺体験をやっておりました。
すっかりお寺の周りも秋らしくなって、
赤とんぼなんかがそこら中に飛んでいたりします。
そしてなんとなく、
周りの景色が黄金色で、どこか寂しく、
虫たちが賑わいはじめるというのが、
ここのお寺の秋の雰囲気だったりします。
そういう空気を感じると、
あー秋だなぁって思ったりするんですね。
そういうことを思っていると、
お寺というのはどこか人の原風景的なものを
伝えている部分もあるのかもしれません。
昔の景色。
都会育ちなら、日本の田舎のどこか原点を
感じさせるような景色。
そんなものをお寺を通して、
伝えているのだと思います。
人によっては昔お寺でよく遊んだ
っていう人もいたりするかもしれませんね。
そんな感じで、
どこか帰ってこれる場所。
セカンドホーム的な役割をお寺は担っているのかもしれません。
そこには長年町で支えられてきたという、
どことない安心感と、自分が小さいころからあって、
ずっと見守ってくれているという、お母さん的なものがあるのだと思います。
人間社会のルールと自然界のルールは、
違ったりします。
人間社会のルールには概念というのがあります。
「勝ち負け」「優劣」「損得」
「幸せ不幸せ」「減る増える」
「キレイ汚い」「良い悪い」「好き嫌い」
みたいな自然界には存在しない、
ほぼ幻想みたいなルールが存在したりします。
でも、人間社会も自然界の一部。
そもそもはそんなものはなかったりします。
人間が勝手に作り、
勝手に思い込んで使っている、
そんな独自のルールです。
そして人間社会で生きていくためには、
そのルールというものを学んでいかなければ
なりません。
赤ちゃんの時はほぼ動物に近い存在ですが、
徐々に人間になっていく、そんな感じですね。
僕も最近甥っ子の成長過程を見ていて、
つくづくそんなことを思っていたりします。
そうやって大人になるにつれて、
いろんなルールというものを得ていくのですが、
同時にそのルールというものに縛られてしまったりします。
悩んだり、怒ったり、争ったり、
泣いたり、喜んだり、
それらに対して一喜一憂するといった感じですね。
ただ、先ほどもいったように、
もともとそんなものはありません。
ですから、それらに縛られれば
縛られるほどどこか苦しくなってきたりします。
モヤモヤっとね。
そんな時に田舎に行ったり、
山を見たり、お寺に来たりすると、
どこかほっと落ち着いたりします。
それは単純にそこに、
今まで自分にヘバリツイテ縛ってきたルールが、
全くないからですね。
そう、
まさに幼少のあの頃にどこか戻ったような感覚。
「勝ち負け」「優劣」「幸せ不幸せ」
「得る奪われる」「増える減る」
「良い悪い」「好き嫌い」「損得」
そんなものはどこにもありません。
ただただ、そこには自然があり、
山、川、田畑が広がり、
太陽の向きと共に時間がすぎていく。
そんな自然の流れ的なものしかありません。
誰かに怒られるわけでもなく、
比べられるわけでもなく、
なんか言われるわけでもなく、
ただそこに自分がいる。そんな事実がそこにあるだけです。
それはまさに幼少の頃に近い感覚。
昔に置き忘れてきた、
ピュアなる自分というのがそこにはあるのかもしれません。
生き生きしていた。
楽しくしていたって。
ただ、
大人になるにつれて、人間社会になじもうと
ルールを意識するあまりに、
生き方が、自分という基準から、
ルールを軸にする生き方へといつのまにか、
変わっていったりします。
楽しく生きていこうと思ったら、
いろんなものがへばりついているとかね。
でも、それは先ほどもいったように、
幻想みたいなもの。
だから人は、そういう昔の原風景、原体験を、
求めていったりします。
本来そういった人間社会のルールがなかった頃の
自分の感覚を思い出すためにね。
人間社会のルールも生きていくためには必要ですが、
自分が自分らしく生きていくためには、
そういう自然のルールというものに立ち返る必要があったりします。
これはいくら社会で成功しようが、
得れるものではなかったりします。
(ルールが違いますからね)
だからお寺というものがあるのは、
そういった日本人であるその人の原風景を思い出すために、
存在したりするということですね。
要は心の断捨離といったものです。
原風景に触れるからこそ、
そこにある素朴なエネルギーというものが、
自分の中に湧いてくるということです。
お寺にお越しの際は、
ぜひそういったものを感じてもらえればと思います。
枠のない世界ということですね。
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