どうもおしょうです!
年忌はなぜするのか?
と聞かれることがあります。
これは日本に仏教がくる
はるか昔に中国の儒教の教えなどが
混ざって出来上がった文化だといわれています。
1周忌、3回忌、7回忌などですね。
で、その年忌を行う文化が今でもあると。
長いもので言うと、200回忌ぐらいまで
やられているお寺さんもあったりします。
まーどれぐらいの年忌まで
やるかはそのお寺それぞれ。
個人的な感覚では、
50回忌ぐらいまでが、
全国的に平均なのかなぁと思います。
ただ、最近の傾向を見ていると、
やって33回忌ぐらいまでかなぁっと言う、
世代の変化による印象をうけたりします。
この流れはどんどん短くなっていくでしょう。
個人的にも、
やって33回忌ぐらいかなと思っています。
なぜなら、亡くなった故人を知っている人がいなくなるからですね。
知らない人が知らない人を供養しても、
意味は無くはないですが、
決まり事として半強制的にはできないかなと。
やりたい人は33回忌以降もやれば良いですからね。
まーそんな感じで、
近年の年忌事情を話しつつ、
ではなぜ年忌をやらないといけないか?
という話しをしたいと思います。
まず結論から言うと、
必ずやる必要はありません。
それは宗教上の自由ですし、
必ず親がやったから、
自分もやらなければいけない。というわけではありません。
やらないから祟られるとか、
災いが起こるとか、そんなオカルト的なものは無いですからね。
年忌をやりたくない人は、
別にやらなくてもいい。
というのが個人的な意見です。
今でも年忌が残っているお家があっても、
強制的に催促することはありません。
それは家庭の事情とかいろいろありますからね。
やりたい時に来てもらえればいいかなと。
ただ、年忌を行い続けている
という事は、良い理由も存在していたりします。
それは「人の死」を知ることが
できると言うことですね。
僕たちは普段生きていて、
葬祭関係の人以外は、
死というものをあまり感じない生活を送っていたりします。
なんとなく死があるんだなぁと。
ただ、年忌やお葬式があることによって、
身内の死、人の終わりというものを肌で感じたりします。
自分もいつかは死ぬし、
終わりはいずれやってくる。
始まりがあれば終わりがある。
そういったことを、
肌感覚で学べる機会だと思っています。
その日は、少しでも「死」について考えてみようと。
終わりがあるから、
人は時間を大切にし、
人との出会いを大切にすると思うんですね。
そして、亡くなった故人を
知ることによって自分という存在が
生まれるまでの歴史を知ることができます。
自分を知る上では、これも大事なこと。
家族の歴史、身内の歴史によって、
今の自分が成り立っています。
その歴史を知る機会というのは、
意外にも年忌やお墓参り以外、知ることが少なかったりします。
家族で家の歴史についてあまり話しませんからね。
僕の家も祖父が祖母と再婚して、
今の家系になっているのですが、
それはお墓参りの時にはじめて知りました。
「この仏さん誰?」って聞いた時に。
僕の知らない所で祖父の歴史があり、
その歴史があって今につながっています。
その過去の先祖が歩んできた歴史を
知るには、年忌の法事をする機会が良いのかなと思います。
あと、年忌をやることで良い所は、
身内と集まることができるということです。
その仏さんを縁にして、出会うというものですね。
今の時代、結婚式ラッシュが終わると、
その後、親戚など身内の方と会う機会が少なくなってきます。
それこそ次会う時は、
誰かが亡くなった時みたいな。
年忌の法事が無い家というのは、
自然とそうなっていきます。
それは「集まる理由」が無いからですね。
だから、年忌の法事があることによって、
親戚や身内の方などと会える機会ができたりします。
まさに亡くなった故人が結ぶ、ご縁というもの。
親戚や身内なんて、集まらなくていい!
という人もいたりしますが、
意外と集まってみると良いことがあったりしますよ。
家族以外にも自分と繋がりの
ある人がいるってことを知ることができるので。
そういう意味でも年忌の法事というのは、
残された人たちにとって、良いものだと思っています。
そんな感じで、
長くなりましたが、年忌の法事をなぜやるのか?
その良さはなんなのか?
についてお話ししてみました。
悪い理由はあるものの、
良い理由というのはあまり語られないですからね。
良い面も悪い面も両方知り、選んでもらえればと思います。
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