東北の震災から5年経ってその当時感じていた疑問

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どうもおしょうです!

今日は東北の震災があって、

5年目の日でしたね。

なんか、

あれから5年も経ったのかぁっと、

時の早さを感じます。

当時、おしょうは某山奥の旅館で働いていまして、

ちょーど中休みで寝ていた時に地震が来たのを覚えています。

 

「あーなんかスゴイ揺れてんなぁ」っと。

 

それでテレビをつけたらあんな感じですからね。

もうなんじゃこりゃ状態でした。

 

その後、

数かけ月経って、東北の方へ行くわけなんですが、

まー「なんじゃこりゃ」という光景が広がっていたのを覚えています。

これは戦争の後か?

と思うぐらい建物が崩壊していて、

海側はほぼさら地に近い状態になっていましたから、

なんとも言えない人間の無力差を感じたました。

 

で、

今だとだいぶ町も復旧して、

昔の状態を取り戻しつつあるようですが、

その当時は信号も機能していないし、

街頭も壊れていて夜は真っ暗だし、

ごはん処や自動販売機みたいなものもありませんでした。

そして、

夏頃だったので、クーラーはもちろんのことないですし、

一番印象的だったのが、ハエです。

ハエ。

ハエが至る所に飛び回っているんですね。

で、ハエは人の汗や食べ物によってきますから、

お昼休憩にご飯食べてると、

まーハエがよってくる。笑

ハエがキツイ、キツイと聞いていたものの、

ここまで精神的にキツイんだなぁっと思いました。

 

だって、ハエがよってくるから、

心休まって休憩できないですからね。

なにげにこれが一番キツかったと思います。

 

これに関しては実際に体験した人で

ないとわからない震災の意外な盲点だと思います。

 

で、

現地で過ごしていて、

その後当時住んでいた東京に帰ったわけなんですが、

そこでも現地とそうでない場所とのギャップを感じました。

 

それは、

現地でない場所の人と、

現地の人の気持ちのギャップでした。

 

現地では震災から、

数ヶ月経っているということもあり、

意外と現地の人は新しい生活に向けて前向きに

生きていこうとしていたのに対し、

現地じゃない場所の人は、

まだ震災で現地の人が苦しんで、

悲惨な気持ちでいらっしゃるんじゃない?

といった重たい印象を感じたのです。

 

もちろん、

そういう方もいらっしゃると思いますし、

表面上は明るく見せて傷ついている方も

いらっしゃると思います。

ただ、

僕が当時感じた現地の印象は、

震災の悲しみを乗り越えて次に向かっているなっという印象を受けました。

まー語弊があるかもしれませんが、

みんな普通に過ごしている感じでした。

 

普通に喋って、普通に世間ばなしして、

普通に生活しているみたいな。

 

でも、

そんな現地の生の情報を知らない人達から、

すればメディアの情報が全てなわけで、

それをそのまま鵜呑みにして、

震災直後のような雰囲気を感じました。

 

その時に、

「なんか変だなぁ」

って言う印象を受けたんですね。

 

なんというか、

現地の人=可哀想な人

というイメージをずっと引きずっている感じがして、

逆に可哀想なイメージの押し付けを感じるような印象を受けました。

 

まーそれは悪気がないことなので、

仕方ないのですが、

やはりマスメディアの影響ってすごいんだなと感じたんですね。

 

現地のリアルを放送するのではなくて、

視聴率をとれるような一部を切り取って、

放送するわけですから、情報が無い人にとっては、

それが全てかのように錯覚していまいます。

 

ので、

この時の体験から、

ちゃんとした情報は直接現地に行ってみないとわからないな。

というのを学びました。

 

じゃないと映像や文章だけだと、

作りての意図などで、

どうしても切り取られる情報というものがありますからね。

特に普通の会話とか、普通の生活しているところとか、

なにげないことをしている世間一般に溢れているものは、

切り取られるというか、記録に残らないですから。

 

僕らが毎晩の食事の写真をとらないように。

特別なお店に行った時だけ、

料理の写真を撮るといった感じですね。

 

日常は記録に残らないということです。

 

でも、

世界は日常でできているわけですから、

やはりそこが実はその場を知るために重要なものだったりします。

 

瞬間的なインパクトのあるようなモノゴトが重要なのではなくて、

日常こそリアルなものがあるということですね。

 

なので、

今回は震災の現地の話しでしたが、

他にもテレビやネットの情報だけ知っていて、

実際に行ったことや、会ったことない人や場所、モノ、

というのはよくよく考えればあると思います。

そういったものは、

半分鵜呑みにして、どこかで実際に経験するまで、

本当なのか?という疑問をどこかで持っておきたいものです。

 

実際に見る、聞く、触れる、嗅ぐ、食べるまで、

なにもわからないということですね。

要は、噂話が大好きな人は信じるなということです。笑

 

最後に、

東北で亡くなられた方のご冥福をお祈りしております。