故人がいるお家は鳥居をくぐってはいけないってホント?

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どうもおしょうです!

秋晴れで天気が良かったので、

本堂の前でパシャリっと撮ってみました(^^)

 

すっかり秋らしくなりましたね。

 

寒いのが苦手なおしょうにとっては、

「これから寒くなるのかぁ~」っとビクビクしております。笑

 

夏はなんか、

半袖短パンでパーーっとしているので好きなんですよね。

 

とまーそんなどうでもいい話はおいといて、

 

よくこんな話しを聞いたことはないでしょうか?

 

「その年に亡くなられた人がいるお家は、

一年間神社の鳥居位をくぐってはいけない」みたいな話しを。

 

おそらく、

家のおじいちゃんやおばあちゃん、

又は近所のおっちゃん、おばちゃんなどから、

一度は聞いたことがある話だと思います。

 

おしょうもお寺にいることもあって、

そういう話しは度々耳にすることがあるんですね。

 

それで、

その話しを聞くたびになんか嫌だなぁーって思っていたんです。

 

別に鳥居をくぐってもいいでしょ!って。

 

まーそんなこと言うと、

いろんな人にアレコレ言われそうですが、

ほんとにそう思うんです。

 

なんでそんな、

確証のない迷信で人に恐怖感を植え付けてくるのかなぁって。

 

百歩譲って、

鳥居をくぐることによって、

その人に災いや祟りが絶対おきるというのならわかるのですが、

そんな話しテレビの心霊番組以外、

聞いたことももちろん体験したこともありません。

 

ということは、

実際にそんなことがほとんどないのに、

今だに信じている人がいるということです。

 

それで、

一番おしょうが問題だなぁって思うのが、

その考えを他人に押し付けてくることだと思うんです。

 

自分で勝手に思っているならまだしも、

他人にそれを共用しようとしてくる。

 

それが問題だなぁっと。

 

しかもそれが神社という神聖な場所だからこそ、

なおさら「亡くなってから一年間は鳥居をくぐってはいけない」

みたいな話がもっともらしく聞こえてきます。

 

そして、なんとなくそれを破ることは悪いことだと、

罪悪感を与えてくるわけです。

 

なんというかわかります?

 

違う例えでいうなら、

正規社員で当たり前、

非正規社員は「ダメ人間」みたいな。

 

そういうただ雇用形態が違うだけで、

人格まで否定するような全体の雰囲気です。

 

そういう雰囲気だけで、

良い悪いを決めつける風潮が苦手で、

昔から違和感を感じていたんですね。

 

なので、

鳥居の話しも昔から

「ほんとかなぁ?」っと疑っていたんです。

 

特にそういうことを押し付けてくる人ほど、

なぜそうなのか?

ということを知らなかったりするんですね。

 

昔からそう言われていたとか、

そういう言い伝えだからとか、

そんな感じです。

 

どこかほわんとしていて、

明確な理由がないのです。

 

だから、

余計にそういう恐怖心を煽ってこられて、

人の行動を縛り付けるのが嫌だなぁって思うわけです。

 

で、

肝心の「なぜ鳥居をくぐってはいけない」

みたいな話しが生まれたかというと、

そもそもは、

「穢れ(けがれ)」

という考えが日本古来からあったことから始まります。

 

「穢れ」とは読んで字のごとくなんですが、

よく使われていた意味合いで言うと、

人の死についてです。

 

人の死は不吉でそれに触れると

感染する的な。

 

ほら、

小学生の時によくやった、

バイキンタッチみたいなあーいう感じですね。

 

触れられたり、

その場所や同じ空気を吸うと、

なにか不吉なものがうつる的な。

 

それが、

昔の日本では、貴族を中心に信じられてきたわけです。

そして神聖な神の宮の神社を穢してはいけない、

ということから亡くなる直前の人、身内が亡くなった人、

亡くなった人に触れた人などは、

ある一定の期間神社などの神聖な場所にきてはいけない

ということになったわけですね。

 

それが49日とか喪中の始まりだと言われています。

 

まー簡単にいうと、

科学が発達していない時代は、

死というものを呪いみたいな感じで恐れていたわけですね。

 

そして、

こういう風潮を否定したのが、

とあるお坊さん集団だったわけで、

これが今ではご存知のお葬式や法事の

原型を作るようになってきたわけです。

 

ようは亡くなった人は穢れではなくて、

仏様になるんだよという考えですね。

 

とまー

そんな供養の話しは今回おいときまして、

「穢れ」というのはそういう死に対する差別意識から

始まったとされています。

 

なので、

「亡くなった人がいるお家は鳥居をくぐってはいけない」

という考えは、

そういう昔の考えが残っているということがいえます。

 

まーこれに関しては、

信じる信じないは人それぞれなので、

強制しませんが、

恐怖心を煽って人に押し付けることだけはやめてくださいね。

という話でした。

 

もし身近で今日のような話しをされた時は、

まるまる話しを鵜呑みするのではなくて、

歴史を知ったうえで信じるか信じないかを選んでいただければなと思います。

 

一番危険なのはなにも知らずに、

雰囲気に流されて鵜呑みにすることなので。

 

なので、

おしょうはそういう確証のない恐怖だけを煽る迷信には、

縛られたくない派なので、鳥居をくぐっています。

 

ということで、

人に恐怖心を与えるおせっかいは

やめよう!っということでした。

2 件のコメント

  • 喪中の鳥居くぐり禁忌のことは私も聞いたことがありますが、私は余り気にしませんでした。亡父が祭り(浅草三社祭)が大好きで、生前から「俺が死んだら、供養だとおもって祭りは盛大にやってくれ」と言われていて、その通りにいつも通り賑やかにやりました。
    年末になると、毎日1通は「今年は喪中なので年賀状を欠礼する」旨の葉書がきます。でも、私はせめて四十九日が過ぎていれば、年賀状は過去の事ではなく来る年のための挨拶なので出しても良いと思っています。私は海外にも沢山友人がいますが、今年は喪中なのでクリスマス・カードは送りませんなんていう通知は一度も受け取ったことはありません。

    • 海外については生死観の捉え方が違うのでなんともいえませんが、
      なんとなく喪中っぽくしないといけないんじゃないかっていう空気は
      日本でありますよね。
      一年中喪中という考えはもう古い考えかもしれません。

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