どうもおしょうです!
暑くなってきてそうめんをバクバク食っている今日この頃。
夏になってきたらむしょうにそうめんを食べたくなるんですよね。笑
4束ぐらいはペロンっといっちゃいます。
おかげで太るのですが・・・笑
おいしいのは罪とです。笑
っということで、
今日は座布団についてお話ししようかなと思います。
前にも話したかな?
ま、いいや。笑
お坊さんという生業がら、
人様のお家にお邪魔することが多いのですが、
その時に必ず出されるのがこの座布団です。
お坊さんの場合、、ごつくて厚みのあるものを出されたりするんですが、
個人的にはあまり好きじゃなかったりします。笑
(なんか無駄によいしょされている感じがするので・・・)
あとは、
普通に厚みのあるブカブカした座布団だと、
単純に足が痺れやすいんですね。
えー!厚みのある方が楽でいんじゃないの?
っと思われるかもしれませんが、
そんなことはありません。
逆に足が不安定になり、痛くはないのですが痺れやすくなります。
これ、試しにお家にあるゴワゴワのクッション、
もしくは折りたたんだ布団なんかで試してもらえればわかるのですが、
ゴワゴワしすぎると座りにくいんですね。
逆に薄っぺらい座布団の方がバランスがとれて座りやすかったりします。
結構これは、お坊さんあるあるかもしれません。笑
はたから見たら、なんて楽そうな座布団に座っているんだ
っと思われがちですが、実はそうではありません。
本当は逆なんですね。笑
っといった感じで、
正座で使う座布団ならではのあるあるなのですが、
座布団の向き、
っというのはご存知でしょうか?
何気なしに使っている座布団ですが、
実は向きがあるんですね。
もしかしたら、どことなく聞いたことがあるかもしれません。
こんな感じのやつですね。
まー今だとカバーのファスナー付きの座布団の方が、
一般的かもしれませんね。
でも、田舎のお家だと来客用に一個はあると思います。
四隅と中央に房がついているやつ。
で、
ファスナー付きのやつは利便性を考慮されて
作られているものなので、ここでは置いといてですね、
この房が付いた昔からの座布団の向きについてお話ししようと思います。
これ、
ファスナーみたいに目印がないので、
どっちが正面かというのがわかります?
なんかどこも同じみたいでわかりにくいですよね。
でも、
実はあるんですね。
それは・・・ここ↓
よーーーく見てもらえればわかると思うのですが、
うっすらと線みたいなものがついていると思います。
で、逆にもう一方の側面。
には、
線がなかったりします。
そう!
わかりずらいですが、
地味にこういう違いがあるんですね。
で、
正面はどちらかというと、線がないほうです。
これはお家でもしあれば触って確かめてもらいたいのですが、
一辺だけ、線がないところがあるんですね。
そこを正面にして座布団に座ります。
これはどういうことかというと?
ファスナーの座布団にはない粋な表現がされているんですね。
それは、
「縁を切らない」ということ。
目の前の方、もしくは仏さんに対して線引きをするのではなくて、
縁を切りません、あなたとご縁をつなぎますよ。
っという意味合いが込められているんですね。
なので、
四隅の房がついている座布団の場合は、
側面に線がないほうが正面になるということです。
あと補足的なことですが、
四隅の房にも意味があり、座布団の上、もしくはその場の
邪気や悪いモノを払いのけるといった意味合いで作られていたりします。
なので、
上下の場合も中央に房がついている方が上になるということですね。
こういう房的なものは、日本のものではよく使われていたりします。
有名なのがお神輿ですね。
あれも四隅に房的なものが付いていると思います。
それもまた、同じような意味合いです。
っといった感じで、
昔ながらの座布団にはこういった粋なメッセージが
込められているということですね。
たかが座布団ですが、昔の日本人はこういったところにも
意味を込めて表現していたということです。
一つ一つの表現には意味がありということですね。
っということで、
今回座布団の向きについてお話ししましたが、
別にマナー講座みたいに、向きを守りましょう!っということではありません。
個人的に「座布団の向きなんてどうでもよくない?」っていう方が
いたとしても、それはそれでいいと思っています。
「コラ!」っと怒ることもありませんし。笑
ただ、
心意気の問題ですね。
それを知って、あなたはどうしますか?
っということです。
相手、もしくはご先祖さんに対して座布団一枚、
どう表現するのか?
そういう、形ではない心意気の話しだと思っています。