健康的にも厄払い的にも効果がある小豆粥の精進レシピ

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どうもおしょうです!

今日は久しぶりの精進料理レシピでございます!

今回はもう過ぎてしまいましたが、

1月の半ば小正月の時期だったりします。

町では、

どんど焼きや、厄払いなんかをやって、

一年の厄を落として新しい年を過ごそうというものです。

巷では戻り正月ともいったりしますね。

 

そこで厄払いとして昔から

よく食べられるのが、7つの草を食べる七草がゆや、

小豆粥があったりします。

 

まー今風にいうと、

体に良い物を食べて健康的に一年を

過ごそう!というものです。

で、
この小豆粥というのは、
中国の風習から来ていて、

日本でも平安時代の頃から、

この季節に同じように食していたといわれています。

その意味合いとして、

小豆は

赤という血色の良い色ということもあり、
悪いものを払ったり健康祈願などを行う邪気を蹴散らす魔除け
として食べられてきました。

なので、

今でも祝い事に赤飯など小豆を使った料理が

多いんですね。

ここらへんの考え方は、

クリスマスで飾るセイヨウヒイラギもありますが、

自分の厄を払うというのは西洋にはあまり見られない、

東南アジアの独特な思想だったりします。

 

で、

邪気を払うなどのにわかに疑い深い、

迷信的な話しなんですが、

実際に漢方の世界でも、小豆というのは、

鉄分や食物繊維が豊富なことから、

利尿作用、便秘解消、解毒、排膿の効果が

あると言われており、

体の不純物を出すものとして使われていたりするんですね。

 

そういうことを知ると、

案外昔の人がやっていたことって、

迷信ではないと思いませんか?

 

なので、

意外と小豆を食べるという厄払いは理にかなっていたり

するんですね。

 

ちなみに、

昔は出産後の栄養補給の食事として、

小豆粥を食べられていたともいわれていたりします。

血栓の予防や鉄分不足による鉄分補給ということですね。


で、

今回はそんな小豆粥をサツマイモと一緒に

炊いて、甘くて、素朴な優しさを感じれる、
小豆粥を作りました。

味付けはあっさりしていますが、

飽きがない美味しさだと思っていただければと思います。

 

最近では味が濃いのが美味しいと思われがちですが、

味が濃いのは一時的なインパクトのもの。

何個も食べると飽きてしまいますよね。

最初は美味しかったけど、もういらない的な。笑

 

で、

精進料理の美味しいというのは、

最初のインパクトはないものの、

長続きする美味しさといえます。

なので、何日も続けて食べると、

だんだんと美味しさがわかってくるという料理でございます。

 

最近の美味しい料理とは真逆の考えですが、

そういう美味しさというものもあるということを

知っていただければと思います。

 

ということで、

小豆粥のレシピにいってみたいと思います!(`・ω・´)ゞ

 

準備はオッケーですか!?

 

それでは行きましょう!
 

 


 

『サツマイモの小豆粥』
 

具材(5人前):
小豆1/4カップ、サツマイモ大きい物半分・小さいものは一個、
セリ3束、米1合

調味料:
薄口しょうゆ小さじ1、塩少々、酒小さじ1

 

1.小豆は一晩水につけ浸しておきます。(缶詰を使用する場合は必要なし)

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2.米はといで炊く2時間前に米の約5倍の水を入れてつけておきます。

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3.一晩つけた小豆は一度水を捨て、新しい水を加えて一度沸騰させ、さらに新しい水に変えて弱火でじっくり煮込んでいきます。
柔らかくなったらオッケーです。

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4.サツマイモは7mm程度小さく四角に切り、水につけておきます。柔らかくなったらオッケーです。

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5.セリも小口に切り、水につけて新鮮さを保つようにしておきましょう

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6.米を見ずにつけてから一時間が経ったら、釜の中に調味料と水を切ったサツマイモを加えて混ぜます。

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7.釜に火をつけて、強火で沸騰させ沸騰したら弱火に戻し、
約30分~40分程様子を見ながらお粥を作っていきます。
(電子炊飯器の場合は、お粥モードでどうぞ。)

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8.お粥が炊きあがる直前に小豆を加えて混ぜていきます。

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9.最後にお椀に盛りつけてセリを上からパラパラかければ完成です。

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ということで、

味付けは素材そのままを生かしている分、

薄味なので、そこらへんの調整に関しては、お好みでどうぞ。
塩で調整していただければとも思います。

で、

味のイメージ的には、食べるとサツマイモのあま~い香りと味わいが、
口中にいっぱい優しく広がっていくのがわかります。

あ~サツマイモ、うめぇ~って。(^^)

そんな素朴な味わいですので、

たまには体に優しい料理でも作ろうかしら?

と思われたら、お試し下さい。

このお粥を漬物と一緒に

ポリポリ食べるのもありですね!

 

ということで、

おしょうの精進料理の紹介コーナーでした!\(^o^)/

PS.ちなみに今回のお粥の作り方は、
棚橋俊夫先生の「THE SHOJIN」を参考に作らさせて頂きました。

こちらに今回作った小豆粥のレシピが詳しく書かれていますので、
興味のある方は是非お買いになられて、
参考にされるといいと思います。^^