豆知識!お坊さんの衣の色や席順は位によって違うって知ってる?

どうもおしょうです!

お坊さんには位があって、

それによって衣の色が違ったりします。

 

緑が○○の位で、

紺が○○の位で、

水色が○○の位でみたいな。

 

で、

それに関しては何色を使うかとか、

どの位がどの色なのかとかは、

宗派によって規定が異なっていたりします。

 

なので、宗派が違えば、

どの色が偉くて、どの色が下の位なのかは

全然わかんなかったりするんですね。

 

まーしいていうなら、

紫色はわりとどの宗派も

上の位の人が着る感じになっていますね。

 

紫は高貴な色なので。

昔は天皇から承らないと、

着てはいけないとされたほどなので。

宗派によってはほんの一部の人しか

着れないというのもあったりします。

 

あとはまー紫衣でいうと、

たくあんの生みの親である、

沢庵禅師が紫衣事件というのを起こしたことでも有名だったりしますね。

 

そんな感じで、

衣の色というのは今でも、

位によって着られる色が決まっているということですね。

 

あ、ちなみに黒衣は

どの位でも着ることができますよ!

 

で、

僕自身はまだまだ若手ですので、一番下の緑衣。

写真のやつですね。

 

ただまー負け惜しみっぽく聞こえちゃいますが、

正直衣の色とかどうでもいいと思っていたりします。

 

一般の人からして、

どの衣が位が高くて、どの衣が低いのか

わかんなかったりすると思うんです。

 

なので、

個人的には衣の色というのは、

お坊さん同士が気にしているというか、

お坊さんの本質的には関係ないんじゃないかと思っています。

 

どの衣の色を着ていようが、

素晴らしい人は素晴しいですし、

残念な人は残念だったりします。

 

というのも、

他の宗派もそうだと思いますが、

今の衣の色というのは、ほぼ年功序列、

もしくは功績点みたいな点数で決められていたりするからです。

(まーほぼ年功序列といってもいいと思います。

若手で高い位の衣みたことないでしょ?

理由としてはそういうことだと思います。)

 

功績点に関しては、○○すれば何点とか、

住職歴が長ければ何点とか、

その宗派によって規定が決められていたりします。

 

なので、極端なことを言っちゃえば、

その宗派が決めたことを守って、

当たり障りなくやっていれば、ある程度の位にいけたりするんですね。

(こんなこと言っちゃったら怒られそう。笑)

 

優等生タイプが出世するというか。

 

そういうこともあり、

その組織にとっては優秀な人ですが、

いちお坊さんとしては、また別の話しだということです。

 

なので、

位の高い偉いお坊さんといわれても、

一般の人がいまいちピンと来ないのは、

つまるところ、位が内輪だけの評価で決まっている部分があったりするわけなんですね。

 

だから、

それに付随する衣の色は、

あまり意味がないんじゃないかと。

そう思っています。

 

ただ、

そう思っていても、

お坊さんの世界は閉鎖的な世界ですから、

どうやら歳をとるごとに、衣の色が気になり始めるそうなんですね。

 

おじさんになっても、

若手の色の状態で、

自分より年下のやつと並んでしまう。

 

同期のやつらは、

みんな上の位に出世して、

衣の色がどんどん変わっていく。

 

席順もいつまでたっても後ろの方。

(宗派によるかもしれませんが、

席順も位によって変わってきます。

上座に行けば行くほど位が高い人といった感じです。)

 

そんなお坊さん同士の比べあい、

競争心によって、

「自分も位の高い色になりたい!惨めな思いしたくない」

みたいになっていくそうな。

 

なんか仏教の教えとかけ離れている

感じがして、ちょっと悲しいですよね。

 

でもまーお坊さんの世界も、

他の世界も組織というものになれば、同じだということです。

 

だから、

僕自身もそうならないように、

気をつけなければいけないなと。

 

権威だけを追いかけてしまっては、

おしまいですからね。

それを誇っても、悲しいだけですから。

 

なので、そのためには、

ほどよい距離で宗派の組織とつきあい、

同じ宗派同士でつるまないことが良いのかなと思っています。

 

同じ宗派同士だけでつるむと、

そこのルール(常識)に染まってしまいますからね。

 

「世界=その周辺」みたいになってしまいますから。

 

そんな感じで、

一般の関係でも狭い人間関係だけで

生活していたら、そこが「自分の評価の基準」に

なってしまうので、同じようなことがいえたりするんですね。

 

なので、

あえて同じ業界の人とは距離をおくとか、

同じ価値観の人ではなく、

あえて違う価値観の人たちと仲良くしておく

というのも、自分が一つの価値観に囚われない方法だったりしますね。

 

自分の居場所が、そこにもあるし、

あそこにもあるし、ここにもある。

そんな一つの場所に固執しない状態が、いいんじゃないかと思っています。

 

お坊さんの衣の話しから

少しそれましたが、他の世界にも同じことがいえたりするということですね。

 

僕自身、肩書とか衣の色とか、

そういうのを取っ払った時に、

その人の本質が試されると思っていますので。

 

お坊さんの衣の色とか位や肩書に

盲目的にならないように気を付けましょう。

 

こんなこと言ってたら、

どこぞのお坊さんに怒られるかもしれませんが、笑

本当にそう思うので仕方ないですね。

 

そんな感じで、

お坊さんの衣の色と位の話しでしたー!

法要の時なんかは席順もチェックして見ると面白いと思いますよー

 

それではまた。


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