1月最初の精進デザートは抹茶ラテの黒豆ぜんざいでございます!

どうもおしょうです!

今日は先日、

お寺体験でお出しした精進デザートの紹介でございます!

「抹茶ラテの黒豆ぜんざい」ですね。

新年のお正月らしく、

シンプルな精進デザートとなっています。

また、温かい抹茶と、

甘い黒豆が冷えきった体を優しく包み込んでくれる、

そんな寒い1月の料理としてはぴったりの料理となのではないでしょうか。

雪も全国的に降り始めましたからね!

ということで、

黒豆を使った精進デザートのレシピを

紹介したいのですが、

その前にですね、

仏教においてのちょっとしたうんちくを例のごとく

お話ししてレシピの方に行きたいと思います。

で、
今回の「ぜんざい」。

実は
お坊さんが作ったものというのはご存知でしょうか?

誰だと思いますか?

答えは・・・

 

一休さんです!!

 

一休さんが、

ぜんざいを作ったはじめの人なんですね。

もう少しちゃんと言うと、

一休さんが作ったというよりかは、

弟子がぜんざいを作って、それを一休さんに

出して一休さんがあまりの美味しさに「ぜんざい、ぜんざい」

と言ったことから、

小豆に餅を入れたお汁粉をぜんざいというようになったんですね。

 

で、

この「ぜんざい」という言葉、

あまり聞き慣れない言葉ですよね?

一休さんがいった「ぜんざい」とはどういった意味だったのか?

 

そこらへんをお話ししようと思います。

 

で、

このぜんざいという言葉なのですが、

形を変えて、よく「善哉(ぜんざい)」として、

お経にでてきたりします。

「善哉、善哉」ってね。

 

これはどういった時にお経の中で使われているかというと、

お釈迦さんが弟子に対して褒めている時に使われているんですね。

「よくやった!」っというのを善哉、善哉と。

 

おそらく、

一休さんもそういったお経のやりとりを見て、

ちょっとした遊び心で、

弟子が作った料理に対して「ぜんざい、ぜんざい」

と使ったんじゃないかなぁっと思います。

 

お坊さん同士のお経を使った、

粋な遊びですね。

 

ちなみにぜんざいという料理を

弟子が出す前は、

お餅とお汁粉を別々に出していたといわれています。

で、

両方とも一休さんが美味しい、美味しいというもんだから、

合わせたらどうなるんだろう?

と思い、弟子が餅とお汁粉を合わせて出したことから、

今のぜんざいの形になったと言われています。

 

そういった弟子の師匠を思った行動も相まって、

一休さんは料理の美味しさ以外の心意気も含めて、

「ぜんざい、ぜんざい」といったのではないかなぁっと思います。

あとはちょっとマニアックな補足ですが、

一休さんといえば、
「諸悪莫作(しょあくまくさ)衆善奉行(しゅぜんぶぎょう)」と
言う、「悪いことはするな、良いことをしなさい」の

お経の教えを大切にしています。

一休さんの字で「諸悪莫作」という書は有名ですよね。

ので
そういうところでも師匠の教えを守っている弟子を

喜ばしいことだと思ったんじゃないかなと思います。

 

で、

ちなみにですね、

この善哉をぜんざいという言葉以外で言い換え

て使っている言葉があります。

なにかわかります?

ヒントは、善哉という文字です。

 

どっかで見たことないですか?

 

まーもったえぶらずに答えを言いますと、
「善き哉(よきかな)」という言葉です。

おそらく、
時代物や日本古来のものを扱った作品で
聞かれたことがあるんじゃないかなぁっと思います。

あの、

「善きかなぁ~」っていうのは、

善哉から来ているんですね。

意味は同じですが、より日本人でもわかりやすいように

変換されて使われているんですね。

 

そんな感じで、

一つの「ぜんざい」という料理ですが、

こういった意味合いがあったりするんですね~。

 

そういうことを知ると、

少し「ぜんざい」の見方が変わってきますよね。

是非、ぜんざいを食べた時は、

「善哉、善哉」っといってみると粋な感じがして、

いいと思いますよ!(^^)

 

ということで、

前置きがだいぶ長くなりましたが、

レシピの方に行きたいと思います!

 


 

『抹茶ラテの黒豆ぜんざい』

 

材料:黒豆、抹茶粉、豆乳、白玉粉

調味料:うすくち醤油、砂糖、酒、塩

 

1.黒豆を一晩たっぷり水につけて戻し、一晩経ったら鍋に黒豆を入れて、

たっぷり水を加えて弱火で3時間~4時間程、柔らかくなるまで煮込んでいきます。

途中で水が無くなってきたら足していきます。(一緒に古釘を入れると艶出しになるので、

用意できる方はお好みでどうぞ。)

2.柔らかくなったら、調味料を加えていきます。

今回は黒豆1/2カップですので、砂糖1/4カップ、酒50cc、うすくち醤油小さじ1、塩少々、

を鍋の中に入れていきます。そして、さらに1時間程、弱火で味が染み込むまで

煮込んでいきます。

IMG_4894-001

3.次に白玉を作っていきます。白玉粉をボールに入れて、

水を加えてこねていきます。

IMG_4897-001

4.丁度いい硬さになったら、小分けして丸めて団子を作っていきます。

(団子の真ん中を指で少しヘコませると、中まで火が通るのでオススメです。)

そして、お湯が沸騰した鍋に入れて、白玉が浮いてきたら水気を切りすくいあげます。

IMG_4898-001

5.豆乳は鍋に入れて、砂糖を加えて味を調整していきます。

ポイントとしては抹茶が苦味があるので少し甘めに作られるといいと思います。

後は、豆乳をよく混ぜながら沸騰するまで火を通していきます。

IMG_4895-001

6.少量の抹茶粉をお湯で溶かします。

その後、温まった豆乳を上から注ぎ入れていきます。

IMG_4896-001

7.最後に抹茶と豆乳が入った器に、白玉をのせ、その上に黒豆を添えれば

完成です。

DSC00670-001


 

今回は簡単でしょ?

多少黒豆を作るのに時間がかかりますが、

それも美味しいものを作る上での作業だと思えば、

案外黒豆作りも楽しかったりします。(^^)

まー火にかけてコトコト待つだけなので、

火をかけながらたまに様子を見て、本を読んだり、

他のことをされているといいと思います。

 

ちなみに、 なぜ今回ぜんざいが抹茶なのか?というと、
茶道を広めたのが一休さんだからなんですね。
そこもひっかけて抹茶のぜんざいを作りました。

 

ということで、 寒い冬の一休みの際に、

作られてみてはいかがでしょうか?

来客の方にお出しされても粋な感じで、 いいかもしれませんしね。

 

興味がある方はどうぞお試し下さい。

 

それでは今日はこのへんで!